オペルクリカリア・パキプスとは、まるまるとした見た目が特徴の塊根植物の一種です。この記事では、オペルクリカリア・パキプスの概要や育て方の基本などについて解説しています。また、オペルクリカリア・パキプスの美しさを保つためにできることも紹介しているため、購入を検討している方やオペルクリカリア・パキプスを育てているものの、なかなかうまくいかないといった方はぜひ参考にしてください。
オペルクリカリア・パキプスとは

オペルクリカリア・パキプスは、ウルシ科オペルクリカリア属の塊根植物です。まるまると太ったコルク状の幹から枝が伸びているなど、そのフォルムは特徴的だといえます。塊根植物は基本的に成長がゆっくりですが、オペルクリカリア・パキプスの場合枝は毎年伸びるため、その変化を長く楽しむことができます。冬になると葉っぱが落ちますが、その前には真っ赤に紅葉する点も特徴の1つです。以下の記事では、その他の塊根植物の概要について解説していますので、ぜひこちらもご覧ください。
オペルクリカリア・パキプスの育て方の基本

ここでは、オペルクリカリア・パキプスを育てる際に押さえておきたい基本的なポイントを解説します。これからオペルクリカリア・パキプスを購入しようとしている方、興味を持っている方はぜひ参考にしてください。なお、以下の記事では塊根植物の育て方について解説しているため、こちらもチェックしてみてください。
日当たりの良い場所に置く
オペルクリカリア・パキプスを育てるにあたっては、日当たりの良い場所に置くことが大切です。日光が不足すると枝が間延びしてしまうため、日光のよく当たる場所に置くようにしましょう。ただし、寒さには弱いため冬の時期は室内の日当たりの良い場所に置いたり、植物育成ライトを活用したりして管理しましょう。
種類や時期に合わせて水やりをする
オペルクリカリア・パキプスは、種類や時期に応じて水やりをたっぷりとすることも大切です。基本的に、春から秋にかけては土が乾燥したのを確認したらたっぷりと水を与えてください。特に夏は成長する時期であるため、頻繁な水やりが欠かせません。冬の落葉後は断水し、春になったら水やりを再開しましょう。
適切なタイミングで植え替えをする
オペルクリカリア・パキプスは根詰まりを起こさないようにするためにも、適切なタイミングで植え替えをしてください。タイミングは2〜3年を目安に、気温が高くなる春先に行うのがおすすめです。植え替える際は、パキプスの状態にもよりますが、同じ大きさの鉢もしくは一回り大きいものを選びましょう。なお、根っこの部分は脆いため、植え替える際は丁寧に扱い傷つけたりちぎれたりしないように注意してください。
オペルクリカリア・パキプスの美しさを保つポイント

せっかくオペルクリカリア・パキプスを育てるのであれば、美しい状態を保ちたいはずです。ここではパキプスの美しさを保つために何をするべきなのか、いくつかポイントを紹介します。
適切な肥料を与える
基本的には用土に含まれている栄養分で十分足りていますが、美しさをキープするためには適切な肥料を与えることが大切です。この場合、液肥を薄めて与えたり、緩効性肥料を成長期の春に少しだけ与えたりしてみてください。また、植え替えのタイミングで元肥(植え替え後の根の生育をサポートする肥料)を、成長期に追肥として与えることでさらなる成長が期待できるため、より美しくなります。
成長期に剪定をする
オペルクリカリア・パキプスを美しく育てるためには、成長する時期に枝を剪定することが大切です。春から夏にかけて枝がどんどん伸びるので、この時期に要らない枝を切ると、形がきれいに整います。特に、細くて弱い枝や、内側に向かって伸びる枝を切ると、風通しがよくなり、虫や病気も防げます。一度にたくさん切るのではなく、株が弱っていないか注視しながら数週間に渡って整えるのがコツです。こまめに手入れをして、美しい姿を長く楽しみましょう。
病害虫対策をする
オペルクリカリア・パキプスはカイガラムシやハダニなどが発生することがあるため、病害虫対策が必要不可欠です。これらの病害虫は風通しの悪い場所や株が弱っているときに発生しやすいとされています。そのため、風通し・日当たりの良い場所に鉢を置くことが対策の第一歩となります。また、乾燥を防ぐことで発生を防ぐこともできるため、葉水も効果的です。
オペルクリカリア・パキプスの剪定方法とコツ
オペルクリカリア・パキプスを長く美しく育てるためには、日々の水やりや日光管理に加えて剪定、つまり、不要な枝葉を切り落とし、形を整える作業が欠かせません。ここからは、パキプスの剪定について詳しく解説します。
パキプスの剪定が必要な理由
パキプスの剪定は、単に見た目を整えるだけでなく、健康的な成長を促す大切な作業です。枝が伸びすぎると、全体のバランスが崩れてシルエットが美しく見えなくなることがあります。また、枝が混み合うと風通しが悪くなり、カビや害虫が発生しやすい環境になってしまいます。不要な枝を切ることで光が株全体に行き渡り、太い幹を強調できるため、パキプス特有の迫力ある姿を長く楽しむことができるのです。
パキプスを剪定する最適な時期は春から夏
パキプスの剪定時期として最も適しているのは、株が活発に成長する春から夏にかけてです。新しい芽や枝が元気に伸び始めるこの時期に行えば、剪定で生じた切り口も早く回復し、株を弱らせるリスクを最小限に抑えられます。逆に冬は落葉して休眠状態に入るため、剪定は避けましょう。休眠期に枝を切ると、回復が遅れたり、病気にかかりやすくなったりする可能性があります。
パキプスの剪定の基本手順とコツ
パキプスの剪定の基本は、必要な枝だけを、正しく切ることです。まず清潔な園芸用ハサミを用意し、病害虫の被害を受けた枝や枯れた枝を優先的に取り除きましょう。次に、内側に向かって交差している枝や細く弱い枝を切ることで、風通しが改善されます。切る際は枝の根元から少し離した位置で斜めにカットすると、切り口が乾きやすく病気を防げます。一度に切りすぎず、数回に分けて少しずつ整えるのがコツです。
剪定後のケアと注意点
剪定を終えた後は、切り口から雑菌が入らないよう癒合剤を塗布して保護すると安心です。また、剪定直後は株にストレスがかかっているため、すぐに大量の水や肥料を与えるのは避け、土が乾きすぎない程度に控えめに管理します。その後、新しい芽や葉が出始めたら少しずつ通常の水やりや施肥に戻しましょう。剪定後の数週間は株の様子をよく観察し、弱っていないか確認することが、美しいパキプスを長く楽しむための重要なポイントです。
オペルクリカリア・パキプスの育成に役立つBARRELの植物育成ライト
先述の通り、オペルクリカリア・パキプスの生育には日光が必要不可欠です。しかし、地域や季節によっては日光が十分でないケースもあります。そのような時におすすめなのがBARRELの植物育成ライトです。
八角形の面発光タイプの電球であるROKI-Octagon-50Wは、大型パネルによる広範囲への照射が可能です。調色、調光、タイマー、スケジュール、シーン設定がアプリで簡単にできるため、植物の種類に応じて光をカスタマイズできます。オペルクリカリア・パキプスはもちろん、そのほかの植物にも活用できます。
また、フレキシブルアームライトスタンドは、3段階の高さの調整ができるフロアスタンドです。また、首をフレキシブルに動かせるため、照射したい高さや方向を自由に決められます。そのデザインはインテリアにも合わせやすいため、室内にぜひ設置してみてください。